「リージョンALLです」おすすめ度
★★★★☆パッケージにもディスク自体にもリージョンコードが書かれていないのですが、実はリージョンALLです。
世界同時発売、リージョンALL、ではありますが、完全な国際仕様だった「イエロー・サブマリン」の時とは異なり、日本語の字幕はありません。
英語のヒアリングに大きな問題のない人の場合は、日本盤よりもこちらをお勧めします。
英語字幕もあるので、どうしても聞き取れないところでも何とかなるのではないでしょうか。
星4つなのは長時間の割にはドキュメンタリー作品としていささか情報量が少ない、浅い、と思えるからです。そういう点は数ある伝記本にでも求めれば良い、というだけのことかもしれませんが、「文句なし、完璧」を意味する星5つは控えました。
エンド・クレジットにチャプター・ストップが設定されていないも少し不満ですね。
「ビートルズの歴史を語る10時間+α」
おすすめ度 ★★★★★
ビートルズの軌跡(アンソロジー)を綴るトータル11時間半に及ぶドキュメンタリー。
私自身、LDを所有しているが、改めて購入した。
現在、手元にLDがないので断定できないが、今回のDVD化に当たって、
新たに一部編集しなおされているらしく、未公開シーンなどが追加されているようだ。
全体的な流れもDVD用に作りかえられているように思える。
特にビートルズにとって重要な起点になる出来事(65年・No.5のシェア・スタジアム公演など)は
より多くの時間を割いて詳しく描かれている様だ。
今回、特典に付けられた新たなDVDは、94年、95年に「新曲」を録音した時の
レコーディング映像や、リハーサル映像、メンバー3人の対談風景、
ビデオクリップに関しての証言などが収められちゃっている。
特に「Free as a bird」の録音風景は公には初公開となるだけに、注目だろう。
時間にすれば、わずか1分足らずの映像だが、
この中に写っているジョージ・ハリスンが既に他界している現在となっては
貴重以外の何者でもない映像である。
更に、ビデオやLDには収録されていなかった「Real Love」のビデオ・クリップも
この特典DVDに収録されている。
それも、本編と同じ5.1Chでの音声収録だ。
但し、クリップが95年の初公開時と映像がバージョン違いになっているので要注意。
アメリカ版DVDはリージョンオールなので日本のDVDプレイヤーでも
見ることが出来る(確認済み)。
但し、当然のことながら日本語の字幕はないし、日本語の解説もない。
更に英語のキャプション(字幕)があまり正確ではないので、そのあたりも注意が必要。
それを差し引いてもアメリカ版の価格はお得に思える。
検討してみるのもいいと思う。
概要
当初、2枚組全3セットのアルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー』にともなうミニTVシリーズとして放映されたドキュメンタリーだが、これは監督ケン・バーンズの壮大なプロジェクトの一部でしかない。それでも、歴史家か熱烈なファンでない限り、期待した以上のかなりの分量、特に初期のころ、リバプールでのライヴに関しての映像の豊富さに圧倒されるだろう。このドキュメンタリーのもととなった資料はおびただしいもので、ビートルズがそのスタイルを確立する以前の初期のころのライヴ映像や音源なども含まれている。実際には1963年に始まり1970年に終わったビートルズ狂といわれる時代の、ライヴ映像やホームビデオ、記録目的の素材といったものも、広範囲にわたって紹介されている。最大の見どころは、当然ながら、ザ・ビートルズのメンバーのインタビューだ。ジョン・レノンの未発表曲2曲に手を加えた“ザ・ビートルズの新曲”とともに、未公開のレノンのインタビューが収 録されており、彼の辛らつな発言も聞くことができる。本作は、エルヴィス・プレスリーが始めて、ビートルズがその後を引き継いで飛躍的に発展させた、ロックンロール全盛期の様子をまとめた包括的な記録といえる。本ドキュメンタリーは、この4人のミュージシャンたちが1960年代、自分たちを取り巻く世界を変えた様子や歴史的な意味合いをしっかりと感じさせてくれる。(Marshall Fine, Amazon.com)