「21世紀の現在においてもなお、最も実験的なアルバムだ。」おすすめ度
★★★★★ザ・ビートルズの革新性と攻撃性が前面に現れているアルバム。わたしはビートルズというバンドは、「ラヴ&ピース」というイメージで温厚な平和主義的バンドと誤解されていると思う。ビートルズ以上にロックしてロールしているバンドはいない。リボルバーを聴けばビートルズの真の姿が聴ける。セックス・ピストルズよりも野蛮で、ケミカル・ブラザーズよりも踊れる。それがビートルズの真の姿だ。フラストレーションを抱えたティーンエイジャーにこそ、このアルバムを聴いて欲しい。特にアルバムのラストを決める究極のキラー・ナンバー「トゥモロー・ネバー・ノウズ」を聴いて脳漿をぶちまけてくれ!!
「○」おすすめ度
★★★★★このアルバムに対してレビューを書くのは正直、勇気が要ります。すでに語りつくされたことを私があえて再び言う必要がありませんが、このアルバムを聴いていて思い出すのは、昔近所のロック好きの年上の人が言われた言葉「ビートルズを全部しっかり聴けば、大体のロックは受け入れられる」という言葉です。今となっては音楽も多様ですし、この言葉の有効期限も切れていそうですが、このアルバムを聴いているととてもそのことを感じました。一つのアルバムの中に様々な音が詰まっています。間違いの無い名盤だと思います。まだ聴いていない人には機会があれば是非聴いて欲しいです。
「サージェント・ペッパーの前にリボルバーあり!」おすすめ度
★★★★★これは傑作です!
SGT.ペッパーがアルバム用の曲が充実しているのに対して、このアルバムにはシングル発売できる名曲がたくさん入っています。
特にポールの曲が素晴らしく、バラエティにとんだ曲が宝石箱の様にちりばめられています。
ジョンの曲も後に彼の作風の特徴の一つになるけだるい雰囲気の曲や、LSDによるトリップした曲、トゥモロー・ネバーノウズのように歌詞にも新しい変化がうかがえます。
ジョージの曲が3曲入っているのも特徴で、ビートルズ全員が素晴らしい力を発揮した1枚となっています。持ってない人はぜひ買って聴いて下さい。
「ジャケ&サウンド見事な傑作。」
おすすめ度 ★★★★★
ビートルズは前作の「ラバーソウル」から音楽が変わりつつある、トップの「タックスマン」はジョージの名作です、見逃せないのがポールのベースです。タイトで非常に格好いいフレーズになっている、「I'm Only Sleeping」ではテープの逆回転を用いた曲になっており。
カセットデッキを再生中にリバースを押し続けると。
これと似た音源が実感出来ます。
「Eleanor Rigby」バイオリン、「Got to Get You into My Life」グラスなど、この時代にして、この音楽性はまさに驚きの一言につきます。
サウンド1つをとっても実にビートルズの才能が光る!
楽器のプレイもさることながらボーカルも素晴らしくよく完成度の高い名盤です。
中期のアルバムでは、欠かせない最高アルバムですから買っておきたい一品でしょう。
「個人的ビートルズ最高傑作」
おすすめ度 ★★★★★
ビートルズは勿論大好きだし、アルバムだって全部持っている。だが、昔から「ビートルマニア」と呼ばれる熱狂的ファンには、うんざりさせられる事が多かった。「結局ビートルズには誰も勝てないんだよ」みたいな発言を聴くと、ずいぶん便利に使われてるよな、と思う。誰も反論しないし、センスの良さはアピールできるものな。そういう意味ではプラダやグッチの服となんら変わらない。ディランは?マイルスは?JBは?デュークは?と僕が言ったところで、相手は聴いてすらいないのだから、そもそも話にならない。以上はまぁ、ただの愚痴です。このアルバムに関する評価は、され尽くされた感があるので、今更僕が付け加える事はあまりない。個人的に言えば、ジョージ作の@が流れ出した瞬間に、「リボルバー」の空気にどっぷり入り込んでしまうので、これが最高傑作。真の名盤とはそういうものだと思うし、ジャケも含めて完璧な「商品=芸術」となっている。A、B、Fあたりは、今なおUKの若手ロック・バンドの音にエコーが聴かれる。そう考えると、ビートルマニアの言う事にも一理あるか。
「恐ろしいほど」
おすすめ度 ★★★★★
一曲一曲の完成度が高いです。僕のような音楽にはあまり詳しくないリスナーとしては駆け出しのような人にもその凄まじさは伝わると思います。ビートルズっていう、純粋にかっこいいバンドの目指した1つの形だと思います。もちろん全曲大好きですが特に...いや、やっぱり全曲大好きですw。このアルバムの存在を知ったのなら、是非聴いて下さい。
「ジャケット最高」
おすすめ度 ★★★★★
この偉大なる名盤のレビューを素人の僕が書くなんておこがましいとは思うんだけど書かずにはいられない、高校生のときに初めて買ったビートルズのアルバム。名曲ぞろいなのは言わずもがな、Tomorrow Never Knowsみたいな曲はこの頃のビートルズしか作りえない。The Chemical BrothersのSetting Sun(Dig Your Own Holeに収録)を聴いてみてください。彼らがいかに中期ビートルズからサイケな影響を受けたが分かる。びっくりしますよ。
曲目リスト
1.タックスマン
2.エリナー・リグビー
3.アイム・オンリー・スリーピング
4.ラヴ・ユー・トゥ
5.ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
6.イエロー・サブマリン
7.シー・セッド・シー・セッド
8.グッド・デイ・サンシャイン
9.アンド・ユア・バード・キャン・シング
10.フォー・ノー・ワン
11.ドクター・ロバート
12.アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー
13.ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ
14.トゥモロー・ネバー・ノウズ
概要
サイケデリックの扉を開けたとされる66年リリースの7枚目。ディストーションギターが鳴り響く曲から、インド音楽の要素を取り入れた曲、弦楽八重奏をフィーチャーした作品、果てはテープの逆回転を取り入れた曲まで、思いついたアイデアをすべて迷うことなく実験しきったアルバムだ。
半面、ポールのメロディ作りの才能が全開し、<5>をはじめ、彼の最高傑作に数え挙げられる楽曲が複数収録されている。あまりにも凝ったレコーディングのためライヴで再現できる曲が少なく、彼らのライヴ活動停止の理由の1つとなった。(星野吉男)