「クールな販売を。」おすすめ度
★★★☆☆〜ファンとしてこういう書き方をするのは心苦しさがあるのだけれど、こういったレア音源を、さも「決定版!」のように発売されると、違和感を感じずにはいられない。このCDは、かっちりとオリジナル版を聴き込んだ人が楽しむべきであって、現代のビートルズ初心者に聴かせると、あらぬ誤解を招くおそれがある。現に、在庫過多で大量にディスカウントに流れたとか〜〜いう(ファンにとってはツラい)噂も聞く。ビートルズだから何でもかんでも大々的に売り出す、のではなくて、TPOに合わせた販売の仕方をしてほしい。〜
「星10個です!」おすすめ度
★★★★★音質が悪いし、現在の音楽とは180度違う完全アナログの世界。でも、本当に素晴らしい、ワクワクするようなサウンドが詰まってます。ビートルズがロックロールバンドだった証。ジョンの歌うハニー・ドント、すげぇーいい!彼らの言っていた「ビートルズの最高の時代」という言葉が、本当にうなずける。彼らのどこが下手なの?歌、演奏、ハーモニー、リズム、ライブ取り一発の絶妙な楽曲が聞けます。音が揺れている!最高のライブ演奏!レコードで聞きたっかた1枚。
「未発表曲の宝庫です。」おすすめ度
★★★★☆1962年から65年の間にビートルズがBBCラジオで演奏した全92曲、全270テイクの中から、BBCラジオセッションでも録音を担当したジョージ マーチンによって厳選されたベストトラック集。全体的に肩の力を抜いたリラックスした演奏が楽しめ、なんと31曲もの正規で発表されていない未発表曲が収録された驚きのアルバム。ヒット曲よりもロックのスタンダードナンバーが数多く収録され、ビートルズのルーツを知るための良い研究材料になるCDです。聞き所はFrom me to youの変え歌のFrom us to youに、ジョン、ポール作の未発表曲Ill be on my way(Ill follow the sunに似た素敵な歌です。)そしてポールの絶叫ソングのClarabella/Lucille/The hippy hippy shake/Ooh my soul等は絶品です。これら全ては一発録りですが唯一A hard days nightのみジョージの不調のためか、間奏部分が正規テイクに挿し変えられた貴重なバージョンです。
結論、、、、一部テンションの低い曲はありますが、正規アルバムでの研ぎ澄まされた完成度の高い演奏とは違いLive at the star club humburg同様、ある意味でビートルズのロックンローラーとしての本質を剥き出しにしたアルバムです。全ての人にはお勧めしません。この意味のわかる人にお勧めします。
追伸、、、同時発売のEPコンパクト盤Baby its youには、本盤未収録のIll follow the sun/Devil in her heart/Boysの3曲収録ですのでマニアはチェックしてみて下さい。
「ファンにとっては、特別なアルバム!」
おすすめ度 ★★★★★
ビートルズの4人による自己紹介から始まる何とも久々しいスタジオ・ライヴ盤。ロックンロール・スタンダードと初期の名曲が組み合わされた構成。曲の合間のおしゃべりも嬉しい限り。オリジナルを全てお持ちのファンの方には、是非ともお薦めの作品。もう4人が揃う事はなくなったのかと思うと、チームワークの良さが感じられるこの頃のライブは貴重な限り。ノスタルジーを感じます。
「最高の60年代ドキュメンタリー」
おすすめ度 ★★★★★
ビートルズがそのデビュー当時の数年間にBBCに残した貴重なライブ音源集
です。ビートルズだけでなく、随所にはさまれたインタビューなどを含めて聴けば、輝かしい60年代の記録としても貴重です。
ライブバンドとしてのビートルズの魅力が一杯です。
また、このようなライブをおこなっていたバンドがほんの数年後には
サージェントペッパーズを作ることになるとは、
これこそ音楽のマジックなのだ、と再認識させられます。
「マニア向けのアルバムだが....,」
おすすめ度 ★★★★★
曲目のリストを見てわかるようにほとんどがマニアックな曲で聞きにくいような気がするかもしれませんが、このアルバムに入っている曲はビートルズが古くから好んで演奏してきた曲が多く、とても好感が持てます。聞いていると何か心が落ち着くような気がします。中期や後期のビートルズが好きな人でも聞いてみてください。彼らの音楽の元はここにあるのです。ちなみに私はこのアルバムを聞いて初期のビートルズの良さが初めて分かりました。
「ビートルズがいかれたロックンロールバンドだった証」
おすすめ度 ★★★★★
ビートルズの偉大さが既に伝説となりその評価が揺るがないものになったあとにビートルズの音楽に出会った世代にとっては、「ビートルズなんて不良の音楽!」とデビュー当時の大人たちに揶揄されていた、ってことがいまいちピンと来ない。我々にとってビートルズは教科書に出てくる良い子の音楽だったから。で、このアルバム。確かに音質は決してよくないけど、一発どりならではのワイルドさに溢れてる。なるほど、こんなん聴いてたら不良になるって大人たちが眉を潜めたのもよくわかる気がする。ビートルズが最高にいかれたワイルドなロックンロールバンドだった証の一枚。
ちなみに僕は、インタビューの類すべて削ってR&RとR&Bのカヴァーばっかり30数曲をCDに焼き直して聴いてます。あんなに偉大な仕事をやりとげた彼等も元々は、チャック・ベリーやラリー・ウィリアムスのかっこよさに衝撃を受けてその真似事から始まったんだってことが実感できる。それって、僕等がビートルズに衝撃を受けてギターを持ったのと同じことだもの。例え思い違いだったとしても「自分たちにも何かできるかもしれない」と思い込んでしまうこと、それこそがロックンロールのマジックだと思うのです。
曲目リスト
ディスク: 1
1.ビートルズ・グリーティングス
2.フロム・アス・トゥ・ユー
3.ライディング・オン・ア・バス
4.アイ・ゴット・ア・ウーマン
5.トゥ・マッチ・モンキー・ビジネス
6.キープ・ユア・ハンズ・オフ・マイ・ベイビー
7.アイル・ビー・オン・マイ・ウェイ
8.ヤング・ブラッド
9.ア・ショット・オブ・リズム・アンド・ブルース
10.シュアー・トゥ・フォール
11.サム・アザー・ガイ
12.サンキュー・ガール
13.シャ・ラ・ラ・ラ・ラ!
14.ベイビー・イッツ・ユー
15.ザッツ・オール・ライト
16.キャロル
17.ソルジャー・オブ・ラヴ
18.ア・リトル・ライム
19.クララベラ
20.アイム・ゴナ・シット・ライト・ダウン・アンド・クライ
21.クライング,ウェイティング,ホーピング
22.ディア・ワック!
23.ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー
24.トゥ・ノウ・ハー・イズ・トゥ・ラヴ・ハー
25.蜜の味
26.ロング・トール・サリー
27.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
28.ザ・ハネムーン・ソング
29.ジョニー・B・グッド
30.メンフィス,テネシー
31.ルシール
32.キャント・バイ・ミー・ラヴ
33.フロム・フラフ・トゥ・ユー
ディスク: 2
1.クリンスク・ディー・ナイト
2.ア・ハード・デイズ・ナイト
3.バナナをおたべ!
4.彼氏になりたい
5.ジャスト・ア・ルーマー
6.ロール・オーバー・ベートーヴェン
7.オール・マイ・ラヴィング
8.今日の誓い
9.シーズ・ア・ウーマン
10.スウィート・リトル・シックスティーン
11.1822!
12.ロンサム・ティアーズ・イン・マイ・アイズ
13.ナッシン・シェイキン
14.ザ・ヒッピー・ヒッピー・シェイク
15.グラッド・オール・オーヴァー
16.アイ・ジャスト・ドント・アンダースタンド
17.ソー・ハウ・カム
18.アイ・フィール・ファイン
19.アイム・ア・ルーザー
20.みんないい娘
21.ロックン・ロール・ミュージック
22.ティケット・トゥ・ライド(涙の乗車券)
23.ディジー・ミス・リジー
24.メドレー:カンサス・シティ~ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
25.セット・ファイアー・トゥ・ザット・ロット!
26.マッチボックス
27.アイ・フォガット・トゥ・リメンバー・トゥ・フォゲット
28.グーン・ショウ 大好き!
29.アイ・ゴット・トゥ・ファインド・マイ・ベイビー
30.ウー!マイ・ソウル
31.ウー!マイ・アームズ
32.ドント・エヴァー・チェンジ
33.スロウ・ダウン
34.ハニー・ドント
35.ラヴ・ミー・ドゥ
概要
1966年8月、ビートルズはスタジオ・ワークに専念するという理由で、一切のライヴ活動を停止。その後二度と再開されることはなかった。
本作は、ビートルズがライヴ活動に意欲的だった62年〜65年の間に英BBCで行われたラジオ・セッションからのライヴ音源56曲を収録した2枚組。初期ヒット曲はもちろん、本作でしか聴く事の出来ないオリジナル曲やカヴァー曲など貴重なテイクを満載している。世界中を熱狂の渦に巻き込んだ、勢いに乗ったライヴバンドとしてのビートルズの姿が眩しい作品だ。(高山武樹)