桜井の詩学をとらえた「虹の彼方へ」(「虹の彼方へ」参照)。「傷つくたびに 失うたびに/問いかけてるよ Be calm, be cool」という桜井の深い内省性の片鱗を見せる「All by myself」。
「隠し切れない その胸の中/今も誰かを 待ち続けて」いる彼女の、ポスト元彼という男の戸惑いを見事に表現している「Blue」。かなりセンチメンタルな歌詞を見事に救い上げているのはさすがというほかはない。デートしている彼女が他の男の事を考えていたら? 「怒る資格も いまの僕にはないの?」という弱さはしかし「それでもいいさ/I’m waitin’ for your heart」とあくまで希望へと向かう態度、それは今なお変わっていない。