「一年ぶんの感動をありがとう」おすすめ度
★★★★★待ちに待った、久しぶりのシングル。
"両A面"にしただけあって、「掌」「くるみ」どちらも一年分の期待を裏切らない
とても素晴らしい出来だと思います。
先日某音楽番組にミスチルがでていて、別のバンドの曲をきいて
「オレ、何グダグダ歌ってるんだろう?っておもっちゃいましたよ」
というようなことを桜井さんがおっしゃっていましたが、
悩みつっかえもがきながらも手を伸ばそうとするそのメッセージこそ、
わたしたちが最も共感できるところなのでしょう。
PVはどちらも、「君が好き」のPVのような、少しくぐもった色使いで、
監督さんは一緒なのでしょうか?この雰囲気は好きです。
「くるみ」のPVは、思わず泣きました!
過ぎ去った輝いていた日々のかけらをある日突然見つけた男が、
昔の仲間とその輝きをもう一度取り戻そうとするストーリーなのですが
これがもう、胸がじんとくるのです。
ミスチルの永遠のテーマ?である、
人生の前のほうへ優しく背中を押してくれる優しさと強さが溢れています。
それがまた、このせつないストーリーにばちっと合ってしまう。
曲については、ほんとに騙されたと思って一度聴いてください!というだけです。
これで1000円はぜったいお得。
CDショップで借りるより、1000円だして買う価値があります。
「ミスチルらしい曲」
おすすめ度 ★★★★☆
ミスチル復帰!おめでとうございます。
この曲は復帰にふさわしい曲だと思いますよ。
桜井さんの詩。
一言一言、ていねいに作ってあります。自分の今伝えたいことを、自分なりに。
「くるみ」は、PVがおもしろいですね。
まだ全部は見たことないんですが、ストーリー式になっていておもしろいです。デビューから今までを振り返った作品・・・私はそうとらえています。
「本当にいいです!」
おすすめ度 ★★★★★
PVが最高でした。とくに「くるみ」。PCなどで再生すると、PVが見られます。本当に本当によかったです。もちろん曲も最高!
「くるみ=未来」
おすすめ度 ★★★★★
くるみと言う言葉を 女の名前だと思っていたら、ホントは 来る未なんですね。つまり 来るはずだった未来。
「ねえ くるみ」
と過去憧れていた夢を達成した自分に
「今の僕はどう見えるの?」
と振り返ってみている。
夢を追いかけてた時代を思い出しては
「やけに年老いた気分になる」
今 その 夢を叶えようと動き出そうとしても
社会の歯車に ならなくてはいけない現実がある。
結局 プロモのビデオのように
最後は 諦めなくてはいけない現実がある。
(あの紙くずを投げるシーンはバンドを諦めたシーンだと思う)
なんだか 悲観的な唄のように聴こえるが違う。
実は明日に向かって頑張る 自分に対しての応援ソングだった。
くるみの歌詞の最後に 良くその表現が凝縮されている。
「引き返しちゃいけないよね 進もう きみのいない道の上に」
昔の夢になんか引き返しちゃいけないんだよね。進もう。昔の夢とは違う人生の その上の世界へ
という 自分なりの解釈です。
解釈は人それぞれでいいと思います。
投げかけることで連鎖する タガタメのコンセプトと似てるかな。
とにかく 元気が出る唄です。
「10年近くファンをしてて本当に良かった」
おすすめ度 ★★★★★
夢見てるから儚くて
探すから見つからなくて
欲しがるから手に入んなくて
途方に暮れる
・・本当にその通りです。
素晴らしいのは聞く前から分かってたのですが、さすが桜井さんです。単なるヒットチャートの上下では語れないほど完成度が高いCDです。ダブルAサイドということで2曲とも甲乙付けがたい完成度です。
しかも、パソコンに入れるとエクストラトラックが起動して、PVが再生されます。PVは個人的にくるみのほうが感動的でした。
口を開けば褒め言葉しか出ない作品です。★5つじゃ足りないでしょう。
ファンは当然。ファンじゃなくても買うべきですね。
「数少ない安心してハマれるアーチストの一つ」
おすすめ度 ★★★★★
94年のイノセントワールド以来、ずっと首位の座をキープしてきた
彼等にしてみれば、10年連続トップ10はもう確実だと思います。
昨年、作家として仕切りなおしして世に送り出した傑作「IT'S WONDERFUL WORLD」から「Any」「HERO」と非常に普遍的なナンバーになりつつあったミスチルナンバーが、再び桜井節全開が戻ってきました。
「タガタメ」を聴いた瞬間に今年のミスチルを期待させたとおり本当に素晴らしい楽曲を、しかも同時に2曲送り込んできました。
「掌」少々ネガティブめいたイントロから始まる淡々とした歌も繰り返し聴けば聴くほど頭から離れなくなってくる。
「くるみ」
わりとキャッチーで、公式HPでも旋律が紹介されていた曲だけに入りやすい曲であったが、最初に聴いた段階で「あ、この部分あとでハマるな」と予想すらできてしまいました。
そして、今はずっと聴いています。ミスチルのナンバーは、気合を入れてさぁ聴くぞというスタンスでCDプレーヤーに向かったら疲れます。
何気なく流しておいて、気付いたら頭から離れなくなっている。
そんな感じの聴き方がお勧めです。
僕はもう何年もそんな聴き方をしています。
もう桜井さんに、今回も僕をハメてね、って祈りながらね。
安心してハマることができる、数少ないアーチスト。
ミスターチルドレン、アルバムにも期待です。
「なんだこの曲は!」
おすすめ度 ★★★★★
もうミスチルファンとして10年が過ぎた。周りは「最初の方のミスチルの方がいい」とか、「なんか金儲けに走ってきたな」とか色々言っていた。その間、少し冷めたときもあり、正直、CDを惰性で買ったときもあった。
しかし、去年、桜井さんが病気になり・・・そこからあの名作「HERO」を送り、そしてほぼ一年たった昨日、このシングルを出した。
「HERO」を聴いたときに、ファンとして思ったのは「何か悟った」という感じだった。個人的には好きだが、賛否両論分かれる「深海」から、歌詞が少しnegativeなものとなり、社会風刺的なものも出てきた。
そのあと「Q」を経て「It's a wonderful world」でpositiveな歌詞になってきたという印象を受けた。しかし、HEROとこのシングルの掌、くるみはpositiveとか negativeという話じゃなくて、「悟り」そのもののように見える。これまでの曲と違った、温かさ、「俺が全部呑み込んでやる」ってくらいの器の大きい曲だ。
曲を聴いて、涙を流すのはミスチルくらいだ。歌詞を読みたいと思えるのは今でもミスチルくらいだ。音楽をやるものとして、いろんな曲を聴いて、自分の糧にしてきた。しかし、ここまでの純粋にのめり込めるのは・・・未だにMr. Childrenだけだ。
「「くるみ」素晴らしい・・・」
おすすめ度 ★★★★★
ミスチルの曲は、さらっと聞き流しても「いい歌だ!」と感じ、歌詞を見ながら聴くとさらに「いい歌だ!」と感じますね。さらに今回の「くるみ」のPVは、あまりにも良く出来ています。じっくりと隅々まで見てください。出演者一人一人の表情、出てくるアイテムやその配置、考えつくされて作られており、単純に「感動」だけではなく「素晴らしい」と思うことが出来ます。
「初心に返ったミスチルと社会風刺」
おすすめ度 ★★★★★
くるみのPVはストーリー仕立てになっていて、昔バンドを組んでいたが、夢破れそれぞれの生活を営んでいたのだが、再び再起し、昔のバンド仲間を集め夢に向かって進み出すストーリーである。
桜井氏もこのPVを見て
「俺たちも音楽に対して、まだこれほどの情熱があるだろうか?」
と言わせたほど、中年のおじさんたちに情熱を感じる。
このくるみはミスチルの復活というだけでなく、音楽に対しての情熱を再認識した曲に感じた。
掌は自分が感じるに、背景にイラク戦争を彷彿とさせるものがある。
PVでは桜井さんがオイル、もしくは血が体中からあふれ出てくるシーンがあり、一瞬砂漠が映るシーンもある。
歌詞の中には、
「ひとつにならなくていいよ」
「価値観も 理念も 宗教もさ」
「ひとつにならなくていいよ」
「認め合うことができるから」
「それで素晴らしい」
とゆう歌詞がとても印象的だ。
世界中の人々が、こうゆう考え方ができるなら、戦争も犯罪もなくなり、
希望の持てる未来が開けるんだ。ってゆうメッセージが込められてるように感じた。
「桜井和寿は現代最高の私小説家だ。」
おすすめ度 ★★★★★
純粋に良い曲を書き、純粋に楽しく演奏し歌い、そして純粋に人の心を揺さぶった名曲「イノセント・ワールド」、そして名盤「アトミック・ハート」。しかしこの期を境に、ミスチルはトップ・バンドとしての苦悩を背負うことになる。高まりつづける期待、連続1位の記録、売上枚数、歌いたくないことを歌詞に書き音に乗せて歌わなくてはならないという解決の糸口が見えない疑問…
社会へ強く投げかける攻撃的な彼らのメッセージは、その牙をむいて人びとに大きな影響を与えたが、同時に桜井自身の精神も蝕んでいく。天才的なソング・ライティングに愛の詩をのせて希望の明日を歌う初期のミスチルは影をひそめ、やがて「深海」、「BORELO」という2枚のアルバムで、桜井は壊れた。
「終わりなき旅」から「HERO」までは、彼の再生の期間であったのだと思う。その間に桜井は歳も食い、テロや凶悪事件などいろんな事もあり、さらには彼自身重病を患って、そういうなかでも彼は仲間たちと共に、本当に歌いたい、歌うべき歌を懸命に探していたんだろう。
そして今作は生まれた。徹底的に自分自身を見つめ、生と死を見つめ、愛とは何か?という疑問のこたえに近づいたものだけがかける歌詞。そして純粋に自分たちが満足できる音を追い求めていたあの頃に回帰する明るくポップなメロディの「くるみ」。それでいて苦しみぬいた期間のことを無にするのでなく糧ににしたことがうかがえる「掌」
今、桜井の言葉は万人に深い感動を与え、愛で包みこみ、100パーセント信頼のおける、かけがえのないものに昇華したのだ。
曲目リスト
1.掌
2.くるみ
概要
アフリカの民族楽器をイメージさせる音色を導入したバック・トラックのなかに「ひとつにならなくていいよ / 認めあうことができればさ」という真摯(しんし)なメッセージを込めた「掌」。「ねぇ くるみ」という優しい語りかけではじまる、暖かく優しいフォーキー・チューン「くるみ」。11か月ぶりの新曲を収録した両A面マキシ・シングルだ。 本来のポップ感と実験性を両立させたこの2曲、そして、ラジオ・オンエアのみで発表された「タガタメ」は、‘00年代以降のミスチルにとって大きな意味を持つ楽曲となるだろう。いずれも、日本のポップスの新たな可能性を感じさせる名曲だ。エンハンストCD仕様で、「掌」のPVを収録している。(森 朋之)