は知らないので、これを一アルバムとして聞いた場合評価は決して低くないです。むしろ凄く自然に聞けたし、評価は高いです。

とはいっても問題作なんですが、実験的要素も多く含んでいるので迷いの中で創られたという評価をされてしまったんでしょうね。
時代に敏感に反応して前向きに創ったアルバムなんじゃないかなと思います。

でも、本人たちがどんな気持ちで作ったかなんてわかりませんが、曲のクオリティは高いです。４（KISSもカバーしてます）とか
６．９なんかはいまだに色あせる事ありません。６はアレンジにあのZEPのジョンポールジョーンズが参加してますし、
ニッキー・ホプキンスの弾く繊細なピアノも実に良い味を出しています。

「評価の低かった名盤」
おすすめ度　★★★★★

なんでこんなに評価が低かったのだろう（順位や売れ行きは普通に高かったのですが・・）？と、このアルバムを聴く度に思います。
トータルアルバムはその時代ミンナがやってた最先端。
また、サイケデリックやオリエンタルな楽器、曲も同じく最先端。

「ビートルズのサージェント・ペパーズと比べる」という発想もおかしい。一緒に横に並べる方が楽しいですよ。むしろ比べるならジミ・ヘンやジェファーソン・エアプレインなんかのサイケっぷりと比べる方が、建設的、健康的で面白いと思います。
ストーンズがサイケするとこんな風になるんだ！って新たな発見を楽しんだ方が良いと思います。

出だしのsing this all togtherでいきなり別世界へ引きずりこまれ、たまに2,000manやshe's a rainbow（共にニッキー・ホプキンスの存在が素晴らしい）で現実世界に戻ったと思ったら、citadel〜in another landや2,000 light years home等でより深くサイケデリックに漬かる。一枚のアルバム内で行ったり来たりして、最後はon with the showで完全に現実世界に戻して貰えます。