「思わず息をのむライブ映像」おすすめ度
★★★★★なんと言ってもリマスタリングされた画質の素晴らしさと音の良さが秀逸で、
過去に鑑賞したどれよりも、今回のそれは勝る仕上がりとなっている。
私事の数十年前になる話だが、自分が始めてビートルズのフィルムコンサート
への会場へ出向き、シェイスタジアムでのライブを、スクリーン上で目の当たり
にして感動した頃の映像と音声のクオリティとは、全く比較にならないのである。
この映像の生々しくこっくりと乗った色艶に驚かされ、更にリアルな音質は
LP盤「アット・ハリウット・ボール」の音質の格段上をいく臨場感だ。
特にこのDVD、再びあの頃のビートルマニアの方々へも、溜息の出てしまう
美しさに、改めて酔いしれていただきたい。
「ビートルズ世代は感涙の体じゃ」
おすすめ度 ★★★★★
うーん、ビートルズに夢中になっていた頃がよみがえってくる・・・。映画の裏話や車で移動しているときの車中の様子など、「ほー」「へぇー」と言うような映像が満載です。あの当時、日本公演の様子がラジオで放送されるというので、楽しみに聴いてみると、演奏された曲目のレコードを続けてならし、バックで観客の声をいれるというインチキな番組でがっかりしたことを思い出しました。それが実際の映像で見られるなんて。しかも高音質。ある意味、いい時代になったと思います。でも、若かりし頃のジョンの姿を見ていると、胸が痛くなるのは私だけでしょうか。
「心から音楽を愛し、お互いを愛する天才たち」
おすすめ度 ★★★★★
中学校のときにビートルズのレコードを擦り切れるほど聞いた。ほとんどのアルバムも所持している。このDVDを最初に聞いたときの感動は、その音の素晴らしさである。ほとんどおもちゃのようなステレオで聴いた(そして聴き覚えた)音とは異次元のものである。
また、もうひとつ感動したのは、ビートルズの4人が音楽を心から楽しみ、そしてお互いのことを愛し、尊敬していることが映像を通じてひしひしと伝わってくることである。それは、後期の画面からも伝わってくる。「お互いがうまくいっていない」という理由で解散したビートルだと思っていたが、何か言葉にならないつながりを持っていることを感じた。
最初にビートルズを聴いて30年経った今、この映像を見られたことは幸運である。
「LDももっているのにDVDまで買ってしまった」
おすすめ度 ★★★★★
最初、大晦日にTV放送されたとき、紅白も見ずに見入ってしまいました。LDが出たときに全部揃えたのですが、今度DVDまで買ってしまいました。何が好きかって? 実は、プロデューサーであるジョージ・マーティンの愛情のこもった語り口(それまで話している映像を見たことがなかった)と、リンゴのとても真っ当な大人のコメントがいいですね。ジョージももう亡くなったし、本当に記念です。ビートルズの後期のサウンドが基本的にポールとジョージ・マーティンの作り上げたものであることもよく分かります。ジョンが生きていたら、もっと落ち着いたコメントを聞けたと思うので、ちょっと残念。
「若い世代にとって貴重な資料」
おすすめ度 ★★★★★
〜ビートルズをリアルに体験していない世代がビートルズを知る手段というのは、CDを聞いたり、本を読んだり、ということになりますが、様々な解説書はどうしても作者の個人的な見解とか意向とかに左右されて本当の姿が見えない気がすることが有ります。
〜〜
この「ビートルズ・アンソロジー」は、メンバー4人や著名なスタッフへのインタビュー(どうしてもジョンだけ古い映像になってしまうけど)とライブ映像やプロモ映像、ニュース映像の構成になっていて、ビートルズ自身が教えてくれるリアルなビートルズという感じがしてすごく気に入りました。実際にビートルズに対する個人的な憶測が間違ってたのかなと思わ〜〜されたり。
ライブ映像は特にかっこいいです。個人的にはポールが「Long Tall Sally」を歌う姿が印象的だったのと、中期あたりの実験的サウンドがつくられた過程なんかが非常に興味深かったです。常に変化を求めたビートルズだけに、11時間、ほんとに飽きずに見られます。〜
「ビートルズの歴史を語る10時間+α」
おすすめ度 ★★★★★
ビートルズの軌跡(アンソロジー)を綴るトータル11時間半に及ぶドキュメンタリー。
私自身、LDを所有しているが、改めて購入した。
現在、手元にLDがないので断定できないが、今回のDVD化に当たって、
新たに一部編集しなおされているらしく、未公開シーンなどが追加されているようだ。
全体的な流れもDVD用に作りかえられているように思える。
特にビートルズにとって重要な起点になる出来事(65年・No.5のシェア・スタジアム公演など)は
より多くの時間を割いて詳しく描かれている様だ。
今回、特典に付けられた新たなDVDは、94年、95年に「新曲」を録音した時の
レコーディング映像や、リハーサル映像、メンバー3人の対談風景、
ビデオクリップに関しての証言などが収められちている。
特に「Free as a bird」の録音風景は公には初公開となるだけに、注目だろう。
時間にすれば、わずか1分足らずの映像だが、
この中に写っているジョージ・ハリスンが既に他界している現在となっては
貴重以外の何者でもない映像である。
更に、ビデオやLDには収録されていなかった「Real Love」のビデオ・クリップも
この特典DVDに収録されている。
それも、本編と同じ5.1Chでの音声収録だ。
但し、クリップが95年の初公開時と映像がバージョン違いになっているので要注意。
初回版があっという間に完売したため、通常版としての発売。
違いは購入時の帯の色が赤から緑に変わっていること。
もう一つは、初回版と比べて、ケースのサイズが若干小さくなっている事である。
それ以外は基本的に同じものだ。
ビートルズの歴史を語る上で外す事の出来ないDVDであることに間違いない。
「安〜い!!!!!!!!!」
おすすめ度 ★★★★★
ビデオが発売された当時、全8巻揃える気力と財力なんてなかったが、DVDで特典映像まで付いてる!迷わず買った。
DVD の高画質とDTSの高音質によって再現されるビートルズサウンドとファンの悲鳴は、まるであの時と空間を丸ごと保存して目の前で解凍したような臨場感を作り出して五感を直撃してくる。1巻見始めたが最後、一気に最後まで見たくなる。そしてクライマックスの「フリー・アズ・ア・バード」の映像を見て、「ビートルズ」も「あの時代」も二度と戻らないんだという切なさがジ〜ンとこみ上げてきてしまい、再びビートルズファンになることを止められなかった(見る前からある程度予想はしていたが)。いや、レコードでしかビートルズを知ることができなかったぼくにとっては、生き生きと動くビートルズの姿はホント新鮮で、全く新たにファンになったと言いたい。これだけの濃い内容でこの値段。安い!ほんとに売り切れる前に買うべし!ファンじゃなくても、ビートルズを知らなくても、買っておいてOK。後でこのセットの凄さがわかる時が絶対にくるから。
「後悔なし!」
おすすめ度 ★★★★★
輸入版には西洋系言語の字幕はありますが日本語字幕が入っておらず
価格差があるもののこちらを購入せざるを得ない方が
多いのが事実でしょう。
非常に高額だったVHS、LDをお持ちの方(私も)で
迷われる方も居られると思いますが、
予想以上にDVDのコンパクトさや頭だし機能の便利さを感じます。
Disc5のボーナス映像が通して見ることが出来ず
いちいちチャプターで見なければならないのは
改善していただきたいと思いますが
購入して後悔は全くありませんでした。
通常版の値上げは見送られ、各ケースが3ミリほど薄くなって
新たな帯をつけての販売なのがコレクター泣かせかも知れませんね。
余談ですが初回版は洋楽DVD史上初の
オリコンウィークリーチャートNo1という
「歴史」をまたまた作ってしまいました。
「リマスターの威力を思い知らされた」
おすすめ度 ★★★★★
まるで昨日録音されたかのようにクリアなジョンの「イン・マイ・ライフ」をバックに、つい最近録画されたかのように輪郭のはっきりしたデビューから解散までの映像が走馬燈のように流れるオープニング。それだけで胸がいっぱいになって涙が出そうだった。「イエロー・サブマリン」や「1」のリマスターにも感激したけど、「アンソロジー」のリマスターは、音楽プラス映像ということで、それらを上回るインパクトがある。
ボーナスディスクは、内容の貴重さは勿論、構成という点でも嬉しい存在だった。本編は、最初の方は「4人とも仲が良くて」とか「一つ一つ目標を達成していけて嬉しくて」とメンバーも楽しそうに回想しているし見ている方もワクワクするのだけれど、エプスタインの死後以降は、音楽的にち?成長しつつも、ビジネス上の数々のトラブルに見舞われていたので、インタビューに答える元メンバー・関係者から次第に笑顔が消え、口調も重く、見終わった後は重苦しさと悲しさが残ってしまう。そこでボーナスディスクを見ると、青い空を背景に芝生の上で3人が仲良くカジュアルにセッションをしているところから始まるので、何か救われたような気分になれた。ボーナスディスクをあのシーンから始めたのは大正解だったと思う。
ビデオに比べて価格が遥かに安くなり、貴重な映像が追加されて構成も良くなったとはいえ、誰にでも勧められる内容ではない。ファン歴の長さに関わらず、「ビートルズがどのように音楽を作り上げていったのか」ということに興味の無ければ、11時間近くの内容を見るのは苦痛だと思う。??自身他にも好きなアーティストは色々居るけれど、このDVDで描かれているような詳しい内幕を知りたい、と思えるほど好きなのはビートルズ以外いない。
その他、構成・付録についての情報・感想は;
・本編は1枚当たり約2時間30分。チャプターは25前後。
・ボックスとメニュー画面のデザイン、BGMもいい感じ
・書き下ろしの日本語ライナー・ノーツは、基本的に内容紹介なので、あってもなくてもいい、という感じ。
・PS2(初代)で視聴可
・ローリング・ストーンズが「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」を演奏しているカラー映像が数十秒だけど収められている(DISK 1)。ブライアン・ジョーンズがギターを演奏しているカラー映像は貴重なのでは?
概要
当初、2枚組全3セットのアルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー』にともなうミニTVシリーズとして放映されたドキュメンタリーだが、これは監督ケン・バーンズの壮大なプロジェクトの一部でしかない。それでも、歴史家か熱烈なファンでない限り、期待した以上のかなりの分量、特に初期のころ、リバプールでのライヴに関しての映像の豊富さに圧倒されるだろう。このドキュメンタリーのもととなった資料はおびただしいもので、ビートルズがそのスタイルを確立する以前の初期のころのライヴ映像や音源なども含まれている。実際には1963年に始まり1970年に終わったビートルズ狂といわれる時代の、ライヴ映像やホームビデオ、記録目的の素材といったものも、広範囲にわたって紹介されている。最大の見どころは、当然ながら、ザ・ビートルズのメンバーのインタビューだ。ジョン・レノンの未発表曲2曲に手を加えた“ザ・ビートルズの新曲”とともに、未公開のレノンのインタビューが収 録されており、彼の辛らつな発言も聞くことができる。本作は、エルヴィス・プレスリーが始めて、ビートルズがその後を引き継いで飛躍的に発展させた、ロックンロール全盛期の様子をまとめた包括的な記録といえる。本ドキュメンタリーは、この4人のミュージシャンたちが1960年代、自分たちを取り巻く世界を変えた様子や歴史的な意味合いをしっかりと感じさせてくれる。(Marshall Fine, Amazon.com)