「是非聴くべき!」おすすめ度
★★★★★アンソロジーシリーズは曲数も多い、2枚組。
実際のテイクでない。値段が高い。などで、
とっつきにくいと感じている方も多いのではないか。
そう思っています。
実際に、僕自身もそう思っていたので、
アルバム全部聴いてそれでいいかな?くらいに思っていたのですが
買って正解だったと思います。
自分はアビーロードで音楽を知ったという人間なので、
アビーロードの曲の別Verが聴けるというのはポイント
高かったですが、それ以上に思いのほかよかったです。
作曲や作詞をなされる方なら解るかと思いますが、
曲が出来るまでには様々な試行錯誤とかがあります。
楽器だけ弾いて歌はそれなりに歌ってみたり、
やっぱり違うメロディにかえたくなったり。
そういう錯誤の1部分を見られるのがこれですね。
あの天下のビートルズの曲が、まだ『生み出されたばかり』
そして『荒々しく全然洗練されてないまま』見ることが出来ます。
オリジナルVerと違い、コードがまだ上手く思いついていない曲や
声が枯れてないOh!Darlin'や…。
確かに洗練された本物はすごいわけですが、
そこにたどりついていない、途中のものも、
何だか微笑ましくて、良い物だと思います。
また、ビートルズの曲はどれもポップというか、
覚え易いメロディですので、オリジナルをすごく聴き込んでいる
わけで、なくても、これを楽しむことは可能だと思います。
とりあえず、いくつかオリジナルアルバムを聴いて、
好きな曲が出来てきたら、その曲の別Verを探して、
アンソロジーのどれかを聴いてみるといいと思います。
いつも聴きたくはならないだろうけど、
時々、生のビートルズに出逢えると思います。
出来る事ならこういうものを安価で、
他のアーティストにもたくさん出して欲しいものですね。
(安価が重要ですけど笑)
「末期ビートルズのマニア聴くべし」
おすすめ度 ★★★★★
個人的には「Sgt. Pepper's〜」以後の「ライブをしなくなった
ビートルズ」時代が好きな私には、最高です。
特にジョージマニアの私にとっては、後にソロ・ファーストアル
バムのタイトル曲にもなった「All Things Must Pass」のデモとか、
「Something」のファーストテイクが「聴き物」でした。
「Something」に関しては'91年の彼の来日公演のCDと聞き比べると、
ごく一部の歌い方はこのファーストテイクですね。
(何度か出てくる「I don't know」の歌い方が微妙に違う。)
ただし、「アンソロジー」シリーズすべてに言えることなのですが、
はっきり言って内容はマニア向けです。あれほど世界中で売れたのを
見ると、「ビートルマニア」はブリティッシュだけに限らず(※)、
世界中にいるのか、それともいろいろな家のCD庫に長年聞かれない
ままほこりをかぶっているのかもしれませんが。
※ビリー・ジョエルの「We Didn't Start the Fire」の歌詞を良く
見れば、こう書いた意味が分かると思います。
「ファンなら絶対買い」
おすすめ度 ★★★★★
未発表音源満載のアンソロジー第3弾で、ホワイトアルバム〜アビーロードまでの期間が収録されています。個人的にはDISK1は少々退屈ですが、2は最高。ちょうど、ゲットバックセッション、アビーロードセッションの音源たっぷりで、涙ものです。やはり、バンドとしてのビートルズって、最高にかっこいい。特に、リンゴが良い。リンゴって、絶対過少評価されています。ブチブチ。「ビコーズ」のコーラスのみなんて、珍しいトラックもあり、「ジ エンド」のギターバトルリミックスも良い。その他、涙ものの音源ばかりで、ファンなら買って損はありません。
曲目リスト
ディスク: 1
1.ア・ビギニング
2.ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン
3.ヘルター・スケルター
4.ミーン・ミスター・マスタード
5.ポリシーン・パン
6.グラス・オニオン
7.ジャンク
8.ピッギーズ
9.ハニー・パイ
10.ドント・パス・ミーバイ
11.オブ・ラ・ディ,オブ・ラ・ダ
12.グッド・ナイト
13.クライ・ベイビー・クライ
14.ブラック・バード
15.セクシー・セディ
16.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
17.ヘイ・ジュード
18.ノット・ギルティ
19.マザー・ネイチャーズ・サン
20.グラス・オニオン
21.ロッキー・ラックーン
22.ホワッツ・ザ・ニュー・メリー・ジェーン
23.ステップ・インサイド・ラヴ~ロス・パラノイア
24.アイム・ソー・タイアード
25.アイ・ウィル
26.ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード
ディスク: 2
1.アイヴ・ガッタ・ア・フィーリング
2.シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ
3.ディグ・ア・ポニー
4.ツー・オブ・アス
5.フォー・ユー・ブルー
6.テディ・ボーイ
7.メドレー:リップ・イット・アップ~シェイク,ラトル&ロール~ブルー・スウェード・シューズ
8.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
9.オー!ダーリン
10.オール・シングス・マスト・パス
11.メイルマン,ブリング・ミー・ノー・モア・ブルース
12.ゲット・バック
13.オールド・ブラウン・シュー
14.オクトパス・ガーデン
15.マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー
16.サムシング
17.カム・トゥゲザー
18.カム・アンド・ゲット・イット
19.エイント・シー・スウィート
20.ビコーズ
21.レット・イット・ビー
22.アイ・ミー・マイン
23.ジ・エンド
概要
俗に“ホワイト・アルバム”と呼ばれる『The Beatles』から解散に至るまでの末期ビートルズはギクシャクしていたが、そんな中でも彼らは驚くべき曲をいくつか生み出し、ますますその非凡さを際立たせていった。 本作の概要だが、ようやく登場した「What's the New Mary Jane」は、聴いてみればどうという事のない曲だ。残りのトラックはその多くがアウトテイクやデモ音源だが、今回は前2作のような良識が欠如している。金属のこすれ合う音を連想させるほど劣悪な音質なのだ。とはいえ、そこはビートルズ。どんな器に盛られようと、その音楽の輝きは変わらない。(Chris Nickson, Amazon.com)