「ZEPの存在そのもの(所謂到達点)」おすすめ度
★★★★★タイトルどおりZEPの「存在感」を確立させた作品。
ある意味、ここで彼らは「行き着くところまで行ってしまった」と
言っても過言ではないと思います。
@のすごさは、そう言った彼らのゆるぎない自信が、美しく・激しく
昇華した音の塊となって表されているところにあると思います。
音的には、ギター・ベース・ドラムスの3点だけのシンプルな音なの
ですが、その音と音の間に、名状し難いエッセンスが凝縮されていて、
聴き手を圧倒するのです。
ロバート・プラントの交通事故、愛息の死などの個人的な事件、
中近東音楽を始めとした、様々な様式への実験的アプローチを通じた
音楽的な帰結など、かれらのデビュー以来起こってきた内外の状況変化
全てがこの作品の完成に向かって動!いていた・・ような位置付けにある
のではないでしょうか。
まぁ、難しいことを言っても始まりませんが、意外にシンプルなハード
ロックアルバムなんです。でも、よく聞かないと判らないんですが、この
作品を通じてZEPがつきつけてくる、これでもか!っていうパワー・
自信に、必ずや聴き手は圧倒されるハズです。
「通のZEPファン」が推す彼らのベストアルバム・・・って、どんなの
かな?と肩肘はらずに、まずは聴いてみて下さい。
「このアルバムも「これで最後?」と感じました。」
おすすめ度 ★★★★★
初めて聞いたロックは Achiles Last Stand でした。思い出のアルバムです。
’ヘビー・メタルの出発点’とも’ZEPの到達点’とも言われているようです。
ZEPを取り出して聴くのは覚悟がいるけれど、いつも期待以上で記憶以上なので嬉しいです。
Presence の白眉は無論@なのでしょうが、Tea for One とかもZEPらしい・・と感じます。
「今現在の国内盤では音質が最高級シリーズです。」
おすすめ度 ★★★★★
アルバムについてのレビューは皆様がコメントをお書きしているのであえて書きません。
紙ジャケットシリーズ(初回完全生産限定盤)当時のLP帯が付いています。
またコメントも同じになっています。緑の帯です。見開きで背文字の幅もあります、
紙も結構厚めで丈夫です、そしてインナースリーヴまで付いています。解説&歌詞カード付、
レコードと、そっくり仕様になっています。音質は前回のCDよりも向上しています。
(オリジナル・リマスター)ギター、ベース、ドラム、ヴォーカル、その他細かい音まで綺麗に
拾っています、これら全てバランス良く鳴ってくれます、
ただし紙ジャケットなので好き嫌いがあるとは思います。
サイズもケースとは違いがあります、
概ね上にはみ出し15mm程(長い)あります、横は7mm減(短い)
音質が一段と良くなっている分、評価を5と致します。
「ヘヴィなサウンドが聴ける後期の傑作です」と感じました。」
おすすめ度 ★★★★★
ZEP後期の傑作にして、彼ら最高傑作に推す人も多いアルバムです。様々な音楽領域に触手を伸ばし、数々の成果を残して来たZEPですが、それらの様々な音楽要素について、再び「ヘヴィ」というキーワードを土台にサウンドを作ったアルバムといえばいいでしょうか。
曲的には「アキレス」は彼らの最高傑作ともいわれる抜群に格好いい大作になっています。また、演奏面では「アキレス」を始めとしてボンゾのドラムが圧倒的です。ボンゾの急死後、「ボンゾのいないZEPをやる気はない」といったペイジの言葉がわかる内容になっています。
アルバムタイトル通り、まさに彼らの「存在」を示す王者の威厳に満ちたアルバムになっています。
「問答無用の傑作」と感じました。」
おすすめ度 ★★★★★
極論を言ってしまえば、どのアーティストにおいても、メロディーやアレンジは多少の誤魔化しは可能です。ただ、リズムだけは、一切言い訳できない部分だと思います。
このアルバムにおけるペイジのリフ、ボンゾのドラミングは有無を言わせぬ説得力があります。ザフーにおけるピート&キースムーンが、「乱射」であるなら、この二人は「集中砲火」と言えるかもしれません。(個人的には両方とも甲乙つけがたいです。)
「貫かれたヘビー・サウンド!」
おすすめ度 ★★★★★
ツェッペリンのアルバムの中でもとりわけ凄い1枚である。
「聖なる館」「フィジカル・グラフティ」で音楽領域を押し広げる試みが行われた末、この作品で、遂にツェッペリンの新たなヘビー・サウンドが打ち出された。前作、前々作で首を傾げた者達も、「プレゼンス」を聞いて、ツェッペリンが変わりつづけていたこと、そして「レッド・ツェッペリン」の実力を思い知らされたのだと思う。
中でも、1曲目の「アキレス最後の戦い」は聴く者の身体を貫くような激しい音の塊のような曲で、この1曲のために買っても惜しくはないと思う。
全身全霊を打ち込んだようなジミー・ペイジのギター、そしてボンゾーの津波のようなドラムなど、「大作」と呼びたい曲。
ロック・ファンの方には圧倒的にお薦めの大作!
「重量物が固まりになってリスナーに向かってぶつかってくるようなトータルアルバム」
おすすめ度 ★★★★★
かれこれ20年近い付き合いのアルバムですが、最近買ったBoseのヘッドホンで聴くとより凄い音なので、また繰り返し聴いてます。故ヘルベルト・フォン・カラヤンが「天国への階段」を聴いて「私でもまったく同じアレンジをするだろう」といった、というのはつとに有名な話ですが、このプレゼンスを聴いて良さが分からん人は、あらゆる音楽を聴く資格がない、とさえ極言できる名盤中の名盤です。
重量物が固まりになってリスナーに向かってぶつかってくるようなリズムとフレーズが統一された感のあるアルバム構成です。まず、この統一感が半端ではなく、こんな緊張感の続くロックのアルバムはちょっと思い浮かびません。ジャンルは違うがMiles Davis Groupの1969マイルスライブのような感じ。クラシックだと、マーラーかバーンスタインかな?ベースとボーカルが激しく後押しするかのような「アキレス最後の戦い」、リズムセクションがとりわけ重量級である「フォーユアライフ」、1曲目が殴り合いなら、こちらはヘビー級ボクサーがにらみ合っているよう。ベースのラインが斬新。さらにアルバム中で、もうひとつの山場をなす「俺の罪」。間奏に入る箇所はボーナムとペイジがまるで格闘しているかのようです。すぐ目の前でボーナムがドラムを叩いているかのよう。録音の立体感もよい。
3, 6曲目もすばらしいが、アルバム中では統一感のなかでアクセントとなっています。「キャンディロックストア」でギター&ベースのリフからシンプルなリズムに入るところ、リズムが展開していくところもいつも鳥肌が立ちます。Zeppelin I - IVを知らない人にも、本作は最初に聴くとよいかな、と思います
「Achilles Last Stand」
おすすめ度 ★★★★★
1976年発表。レッド・ツェッペリン7枚目のアルバム。1969年2月にデビュー・アルバムを発表して以来ほぼ1年1作の割合でレッド・ツェッペリンはアルバムを発表し73年までに5枚のアルバムを発表してきたが1974年はその恒例たるアルバムの発表が無かった。そして1975年に2枚組の前作『フィジカル・グラフィティ』が発表され、数的に追いつき、1年1作のルールは今回も守られたのだ(●^o^●)。
何といっても秀逸は1の『Achilles Last Stand』だろう。ジミー・ペイジのギターとロバート・プラントのボーカルが延々とバトルを続ける10:28のこの曲はツェッペリン・ファンの胸底に響き渡る。
一方、相変わらずジャケットも凝っていて、Vと同様ヒプノシスが担当している。『The Object』と名付けられたこの黒い物体は随所に現れ、彼らのレコード会社の『Swan Song』の商標登録まで得ているようだ。
ジミー・ペイジってホント面白い人だ。
曲目リスト
1.アキレス最後の戦い
2.フォー・ユア・ライフ
3.ロイヤル・オルレアン
4.俺の罪
5.キャンディ・ストア・ロック
6.何処へ
7.一人でお茶を
概要
全編がジミー・ペイジによるハードなエレクトリック・ギターとファンキーなリズム・セクションによるソリッドな演奏によって貫かれている、純度の高い結晶のような大傑作アルバム。前作『フィジカル・グラフティ』と前々作『聖なる館』が多彩な内容の作品なだけに、余計にこのアルバムがシンプルで重たく緊張感のあるものに感じる。特に彼らの要素を凝縮したような最高傑作曲<1>は、津波の如く強烈に押し寄せるジョン・ボーナムのドラムが尋常でない。(麻路 稔)