「過去の作品に負けていない最終楽章」おすすめ度
★★★★☆初期から集めたものだが、作品として目立った違和感は無いので、充分10枚目として聞ける。前作のポップなイメージとは違い、ZEP本来のサウンドが全曲に表れて、ファンにとっては必要不可欠なアルバム。@の素直なカッコ良さ、ベスト盤常連曲にもなりそうなD、解散は仕方が無いと思わせるF。しかし、ハイライトは間違いなくG。最初から最後まで疾走する、迷いの無いZEP・ROCKナンバーは鳥肌もの。ドラミングで締めたところが、あ〜涙。
「侮り難し。」おすすめ度
★★★★☆"IN THROUGH THE OUT DOOR"より遥かに良いです。
結構"CODA"って敬遠されがちだと思うんですが、いやいや良い曲ばっかなんですよね。
(1)と(8)を聴けば即納得だと思います。
こいつら脂が乗り切りっぱなしだ!っていう。
これはれっきとしたZEPのラストアルバムです!
あまりしんみりせず彼らのファイナル・グルーヴを楽しみましょう。
「アウトテイクとは思えない出来」
おすすめ度 ★★★★★
最後のアルバム「イン スルー ジ アウト ドア」より、ずっと良い!特にボーナムが最高。こうやって聴いてみると、ボーナムが如何にキモであったかがよく分かるし、彼なしでは、解散も潔くて当然という気がします。「モントルーのボンゾ」は本当にグレイト。最近DVDとCDが出たので、これと「イン スルー・・・」を買って、やっとこさ全部揃えたので満足です(ベスト盤除く)。やはりZEPは、世界一のロックバンドだと思います。
「圧倒的なボンゾーのドラミング!」
おすすめ度 ★★★★★
最終楽章と名付けられたこの作品は、文字通りツェッペリンのラスト・アルバムである。「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」以降メンバーの出したソロ・アルバムにちょっと不満を抱いていた永年のツェッペリン・ファンは、この作品を聞いて、やっぱりツェッペリンは4人揃わなければ・・・と思わせられた。
新作というよりは、これまで発売されたアルバムに収められていなかった曲を全時代から寄せ集めた作品である。
1曲目の「ウイアー・ゴナ・グルーヴ」は69年の録音で、「U」の頃の録音。2曲目、「プア・トム」は、70年頃で「V」の頃。3曲目の「君から離れられない」は「T」にも収められている曲のロイヤル・アルバート・ホールでのリハーサル・テイク。4曲目が72年頃。5、6、8曲目は8年頃で「インスルー・ジ・アウトドア」の頃である。そして聴きものは7曲目「モントルーのボンゾ」でジョン・ボーナムのドラム・ソロ。これはは76年頃となっている。
ボンゾーのドラミングがフューチュアされているように感じをうけてしまうのだが・・・。プロデューサーのジミー・ペイジが、ボンゾーを追悼しているようにも感じられるは、勝手な思い込みだろうか。
「ツェッペリンの最高傑作の一つ」
おすすめ度 ★★★★★
コーダ(最終楽章)というタイトルや発売の経緯などからもあまり注目されていないような気がするが、『プレゼンス』や『II』などと並ぶ超傑作であるとおもう。最初から最後まで圧倒的なヴォーカルとペイジのギターが最高のクオリティーでなりつづけるが、なかでも圧巻は三曲目の「I can's quit you」(邦題は「君から離れられない」)。ツェッペリンの定番ナンバーである。このアルバムに納められているものはライブでの演奏を編集したらしいが、ペイジのギターといい、プラントのヴォーカルといいブルース・ロックの最高峰、ツェッペリン音楽の最高峰であるとおもう。このアルバムがツェッペリンとして最後であることを考えるとつくづくボーナムの死がもったいないとおもう。
「どうしてもっと評価されないのか?」
おすすめ度 ★★★★★
この作品は、ジョン・ボーナムが死去しZeppelinが解散した後にリリースされた作品であり、文字通り「寄せ集め」である。ハッキリ言ってしまうとペイジによって「アルバムに収録する価値無し」としてお蔵入りにされてしまった作品群なのである。
だがしかし、「一体なぜこういうものを発表しなかったのか?」と思える楽曲の連続であり、Zeppelin好きでもしもこの作品を今まで敬遠してきた者がこれを聴いたら驚くはずだ。
「モントルーのボンゾ」を聴くだけでも満足できると言いたいところだが、「ウェアリング・アンド・ティアリング」も実に素晴らしい。それ以外の全ての楽曲に関しても、アルバムを代表する曲に成り得るようなものばかり。とにかく密度の濃いアルバムである。
Zeppelinの概略を知りたいのであれば、「ベスト・オブ・レッド・ツェッペリン 〜リマスターズ」は実に便利なベスト盤であるが、「ベスト・オブ…」と「コーダ」という組み合わせを、初心者には特にお勧めしたい。
いずれにせよアルバム全体を聴き終えた時の満足感という点では、「プレゼンス」や「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」以上のものがあることは間違い無いと私は思う。是非一度聴いて頂きたい、そしてもっと評価されて欲しいアルバムである。
曲目リスト
1.ウィアー・ゴナ・グルーヴ
2.プア・トム
3.君から離れられない
4.ウォルターズ・ウォーク
5.オゾン・ベイビー
6.ダーリーン
7.モントルーのボンゾ
8.ウェアリング・アンド・ティアリング
概要
1980 年、バンドの屋台骨を支えていたドラマーのジョン・ボーナムが急死したことで、同年の暮れ、ツェッペリンは12年の歴史に幕を閉じた。その2年後に発表された未発表曲集。ジミー・ページが69〜78年の録音から選曲、2ndアルバムのセッションで録られたベン・E・キングのカヴァーや、1stアルバム収録曲のリハーサル・テイクなど、貴重な曲が収録されている。多彩な楽曲の中に流れる統一感が何ともツェッペリンらしい。(山口智男)